浅草・お台場・高尾山・江戸東京たてもの園における体験実習・訪問取材

2週目:浅草・お台場・高尾山・江戸東京たてもの園における体験実習・訪問取材

1.はじめに

⑴趣旨・概要
 地域づくり活動や交流・学習についてさらに理解を深めるため、学生の個別の関心に基づいた体験実習、訪問取材を行った。
 都内やや遠方の都市地域をフィールドとして、学生ら自身により地域づくり教育・研究上着目される地域や施設等を選定し、プログラムを設定したものである。

⑵学生の関心と訪問。取材目的
 訪問・取材に当たって、以下の項目を設定し、各学生が訪問する地域ごと(浅草・お台場・高尾山・江戸東京たてもの園等)の調査・取材のねらいを整理した。
①地域創生とのかかわり(特に地域づくり教育とのかかわりなど)
②各自の関心とのかかわりや各自の学習・研究上のねらい
③特に関心を持って見学したいところ
詳細はこちら「訪問先ごとの調査・取材目的」へ

⑶実習の行程
【10/7(月)】
9:30 大正大学プロダクトスタジオ2集合
10:00~12:00 ガイダンス、チームビルディング①
12:00~13:00 休憩
13:00~15:00 チームビルディング②
15:00~ 振り返り
16:00 終了、解散
【10/8(火)】
9:30 大正大学プロダクトスタジオ2集合
10:00~12:00 遠方実習のための事前学習
12:00~13:00 休憩
13:00~15:00 遠方実習のためのスケジュール調整
15:00~ 振り返り、情報整理
16:00 終了、解散
【10/9(水)】
9:30 西巣鴨駅集合、出発
10:00 浅草駅着、街中散策
11:30~13:00 休憩、テレコムセンター駅へ移動
13:00 テレコムセンター駅着
13:30~15:30 日本科学未来館 見学
15:30 振り返り
16:00 終了、解散
【10/10(木)】
9:30 西巣鴨駅集合、出発
11:00 高尾山口駅着、清滝~高尾山までバス移動
12:30~ 登山
14:30 登頂、休憩後に下山
16:00 高尾山~清滝までバス移動
16:30 振り返り、解散
【10/11(金)】
9:30 板橋駅集合、出発
11:00~14:30 江戸東京たてもの園集合、園内見学
14:30~16:00 振り返り、終了後解散

2.学生レポート

「東京都に残る歴史」中平 慧
キーワード:歴史、背景
 後半の二週目を通して私が最も印象に残った事は、浅草に訪れた事です。なぜこの事が二週目の中で印象に残ったのかというと、観光客のほとんどが海外の方だったからです。私が昔、小学校の頃に訪れた際にはあまり海外の方があまり多くなかったからです。更に、雨の中にも関わらず多くの人が訪れていたからです。浅草には、多くの通りがあり全てではないが多くの通りを歩き多くの事を、学べたので良かったです。浅草という場所は、日本の歴史的背景について学べる事がたくさんある為とても印象深い場所だと思いました。なぜならば、多くの海外の方が家族またツアーで来ている人が日本人より多かったからです。改めて、浅草に訪れて感じた事として浅草というところは歴史的建造物や歴史的背景や海外の方の拝見など多くの事が出来るという事が分かりました。
 最後に私が思う事としては、浅草という場所は、とても良い場所だという事です。今回は、多くの歴史的な事について学ぶ事が出来たので良かったです。

「地域の特色と地域創生」湯淺 東吾
キーワード:観光、地域愛、個性的
 今回の二週目の実習では、無計画な事前調査を新たなものへ変えて、たくさんの観光スポットを巡り、地域の特色を見てきた。
 浅草は、若い世代にマーケティングしていると個人的に感じた。若者に人気のある食べ歩きコーナーや、浴衣、人力車など、めでたいイベントがあるときに訪れている人がいたりしている。外国人の方もいた。
科学未来館では実際ドローンを使った販売も実装され、便利な機能が徐々に出来上がってきているところである。その過程で地域にかかわっていく面が増えてくると予想する。
 高尾山のイメージとしては、自然豊かで、のどかでという印象を持っていましたが、登山することだけが、うちの売りではないと言っているぐらい地域創生がされていて、カフェがあり、天狗とかかわりがあるのか、天狗の像や、お菓子が作られていた。
 江戸東京建物園では、昔ながらの建造物だけではなく、ジブリ映画のモチーフになった場所を売りにしていた。ただでさえ四か所回っただけでも、癖の強い地域創生を見ることができた。このような活動が地域の将来にどう影響していくのか、それが地域愛が生まれるということだと考えます。

「日本家屋の可能性」鶴見 和樹
キーワード:木材建築、木造建築
 実習二週目は、かなり日本の伝統建築を感じるところがあった。例えば、浅草を訪れたが、浅草の街並みは非常にノスタルジックであった。その中で目についたのが、隈研吾が設計した浅草文化観光センターであった。この建築物は、日本の伝統的木造建築を隈研吾がイノベーションして、木材を活かしながら現代的価値観の中における、和風建築を表現したものである。伝統性、日本の文化が織り込まれた、浅草にとって大変アイコニックな存在になっていたと思う。
 浅草では日本の伝統建築を現代的にイノベーションしたものを見たが、最終日に訪れた江戸東京たてもの園では、保存されている貴重な日本家屋に触れることが出来た。大変、昔の日本の木造建築は興味深いもので、かつ良くできていると感じえた。例えば地震対策である、土台と建物を固定しないことによりゆとり、あそびを作り、地震の揺れに対して力を発散させる仕組み、および構造が取り入れられていた。さらに、釘などの固定部品は使われず、すべて木を組み合わせてあるだけだった。このことにより簡単に修理や、部分的な改修が出来ることが考えられた。このように日本の伝統的木造建築は大変興味深いもので、江戸建物園という特殊な環境で保存されてしまっているが、そうではなくまちの中に自然な形で溶け込ませた景観があっても良いと考えた。つまり江戸建物園で見た、日本の伝統建築は現代にも活かせる、むしろ環境問題が懸念される現代の価値観に大いに適したものであると自分は確信している。
 日本の伝統的木造建築は、自然という摂理に自然な形で溶け込んできたと思う。日本の伝統的自然である里山の自然においての、人間の存在は手入れという形での付き合いであり、自然そのものに大きな負荷はかけない。そのような自然と調和した生き方がむしろ現代的な価値観であると言えると思う。

「高尾山の自然と学び」後藤 健介
キーワード:自然、観光
 私が二週目の東京実習を通して一番印象に残ったものは高尾山に行ったことです。自分は自然スポットや観光スポットに巡ることが好きなのでよくほかの地域の自然スポットに行くことがよくあります。東京には自然スポットがほぼないという印象だったのですが今回初めて東京都の高尾山に登ってみると自分が想像していた何倍も学ぶことがありました。
 東京にありながらも美しい山やその地域の食べ物、観光客の数などがとても驚きました。高尾山口駅に着くとあたりは山でいっぱいで空気がとても美味しく自分が好きな自然スポットの感覚や風景がありました。そして実際に山頂を目指して登ってみると最初にリフトとケーブルカーがありケーブルカーに乗った時は乗客員全員が驚くほどの傾斜を登っていて新しい発見になりました。
 山頂を目指す途中にはたくさんの屋台があり大福や八王子ラーメン、アイスやうどんなど休憩にもちょうど良い屋台ばかりでした。また観光客は自分たちの世代の子も多かったのですが外国人観光客の方が多くやはり日本の自然スポットに行きたい人は多いんだと感じました。高尾山を登って東京のわずかな自然や観光客の誘致などについて学べました。

「食からみる地域の学び」川名 睦希
キーワード:食文化、料理、食べ歩き
 今回の東京実習二週目では、前週の大学近辺のフィールドワークとは違い、大学から離れた「浅草・お台場」「高尾山」「江戸東京たてもの園」の遠方に行き、フィールドワークを行った。中でも自分の興味・関心テーマである食について着目しながらフィールドワーク活動を行い、目的はそれぞれ違っても多くのことを経験し学びました。浅草・お台場での活動では主に浅草の食べ歩きスポットについて着目した。都内でもかなり有名な食べ歩きスポットとして有名であり、外国人観光客が多かった印象。しかし、ポイ捨てや環境的要因から食べ歩きができないようになっていると推測できました。高尾山では山の中にも拘らず、多くの食事処や手軽に食べられるものが多く存在し、エネルギー補給や休憩ができるような仕組みになっていたと考えられる。江戸東京たてもの園の中には食べ歩きというものは特になかったが、手打ちうどんやカフェがありその時代ごとの建物に合わせた店・雰囲気作りがしてありこだわりを感じました。
 このような遠方実習でしか得られないような経験を今後の活動に活かしていきたい。

「東京に人が集まる理由」小川 叶太
キーワード:自然、観光客、海外、歴史的建造物
 二週目の実習では、小金井、高尾山、浅草に訪れました。まず初めに浅草に訪れました。今回訪れた地域でも様々な人が訪れており、なぜ訪れるのかについて考えました。
 最初に訪れた浅草には、日本の古風な雰囲気を感じ取ることができる商店街や歴史的な街並みがありました。日本に住んでいる私でさえ歴史を感じることができる美しい建造物、街並みだなと感じることができました。
この次に訪れたのは高尾山です。高尾山は東京の都心から京王線で一本であるものの東京と神奈川県の境目付近に位置しています。高尾山は自然や動物を見ることができ、ロープウェイで中腹まで行くことができ、登山道も勾配がゆるやかなため年齢問わず訪れやすいことがわかりました。
 最終日に訪れたのは、小金井です。小金井では、たてもの円と小金井公園に訪れました。たてもの円には江戸時代や近代の建物が多く建てられていることがわかりました。また、小金井公園では自然も多くあることから家族連れやお年寄りが訪れていました。そしてこれらの訪れた地域で共通している点は海外から訪れている人が多いという点です。このことから、日本特有の文化や景色を感じることができる地域には日本人だけでなく海外から人も集まることがわかりました。そのため、地方実習などの際には日本でしかできないこと、特有な文化や景色を地域で利用することにより日本人も外国人も地域に集めることができると考えられました。

「観光による地域活性化」松村 省吾
キーワード:歴史、観光
 実習二週目では浅草、お台場、高尾山、小金井などに訪れフィールドワークを行いました。その中で特に私の印象に残ったのは小金井にある江戸東京たてもの園です。
 私は江戸東京たてもの園のボランティアで活動している人からヒアリングした結果歴史的な建物や八王千人同心についてなど多くことを学ぶことが出来ました。まず歴史的な建物の仕組みとは囲炉裏と台所の竈は通常分かれているが稀に建物中心付近に一体化している建物が存在していたことなどです。さらに平民の家には畳が禁止されていたこと、平民の家は天井がなく屋根だけになっていること、戦国時代付近には地面に固定せず移動可能な家が存在したことを学びました。八王子千人同心については江戸東京たてもの園がある場所は昔徳川と武田の領地の中間で、徳川に戦に負けた武田の民が仕事を失い反乱対策として大名の警備などを任せた集合のことを指すと学ぶことができました。
 私はこのヒアリングから学ぶことの楽しさを感じました。この経験から今後の地域実習において歴史的な建物にはボランティアで説明してくれる人を募るのは手段の1つとして学ぶことができました。

「日本の建築」京増 拳
キーワード:観光、まち、食べ歩き
 二週目の実習では、一週目よりも遠方ということもあり、事前調査の取り組みを進め様々な場所へ訪れた。特に二週目では、「浅草」や「江戸東京たてもの園」などといった東京の歴史的建築に触れ合える環境に多く訪れ、昔ながらの日本の風景と触れ合うことができた。
 浅草では、建物だけではなく食べ物の充実さや下町の温かさと豊かな歴史を感じ取れることが強みであると考え、歩きながら食べることのできる商品も多く、一度で多くのものを楽しめるといった環境が整っていたことから多くの人気を得ているなどと、実際に訪れたことで得られることが多くあった。
 また、江戸東京たてもの園でも、ただ見学出来るだけではなく、説明が付いていたり実際に中まで見学することが出来ることで、細部まで見渡せる環境が整えられていた。
 このような場所では、海外の人の方が多く感じとられ、日本の特徴的な建物や世界的に有名な観光地に訪れてくる観光客が多く集っていたことから、日本の人気度も感じ取ることができた。

「浅草で長年経営を続けているカフェ」田中 春雅
キーワード:ココア、浅草、夫婦、矢沢永吉、全席喫煙可能
 私は長年国内の観光客や外国人観光客が多く訪れている浅草に行き実習を行いました。
 私は浅草という場所で長い年月経営が続いているお店に関心がありました。浅草には沢山のお店があり沢山の人が利用する分、激しい競争があると考えておりその中でも長年経営を続けているお店には何か特徴があると考察をし、ニューライトという喫茶店に足を運びました。ニューライトは旦那さんと奥さんの夫婦二人で経営をしていました。他のお店ではなかなか見られない自由な時に休憩をしたり店主の趣味の矢沢永吉のポスターや時計など様々なグッズが飾ってあったりして、店内の曲は常に矢沢永吉の曲でした。令和の時代なのにも関わらず全席喫煙可能で旦那さんと奥さん二人とも喫煙をしており自分たちの好きなスタイルで経営をするという風に感じ取れました。私はニューライトを通して経営している人の好きな事をお店に表現をして少数でもいいので支持をしてくれる人がいれば長年経営を続けていけると考えました。全国的に見たら禁煙者は少なく矢沢永吉の熱烈なファンは少ないでしょう。しかし店主が好きなものを全面的に表現されているお店は多くの人に支持をされていました。
 私は喫煙者でもなければ矢沢永吉のファンではありません。しかしニューライトのココアはとても美味しく行きたいと思わせてくれました。浅草の実習を通し自分の好きなものを全面的に表現する人たちが長年生き残ると学べました。

「観光地としての東京の魅力」有木 昇真
キーワード:自然、海外、観光
 私は実習二週目で東京の様々な魅力を感じることが出来た。
 東京と言うと渋谷、新宿、原宿、池袋といったような高層ビルが立ち並ぶような場所を連想しがちだったが、実習の二週目を終え、東京には他にも魅力的な観光地が多くあることを学んだ。
 例えば、東小金井駅にある江戸東京たてもの園は日本の歴史的な建造物を忠実に再現しており、当時の生活の雰囲気を体験できたり、当時の人々の快適に住むための工夫などを学ぶことができたりした。
 二日目に登った高尾山は東京のイメージとは程遠いほど自然が豊かで、頂上まで登った時の景色は良い意味で東京らしくない自然が広がる絶景であった。
 浅草の浅草寺に訪れた際には日本人よりも海外からの観光客の方が圧倒的に多く、「日本らしさ」というものが海外の方々にとてもよく親しまれていることがわかった。
 以上のように東京にはまだ私が知らない魅力が多くあることを学び、東京実習ならではの体験が出来たのではないかと思う。

「歴史的建造物と観光」竹内 唯
キーワード:歴史、観光
 二週目の実習地は歴史的建造物を多く見たが、歴史的建造物と観光は強く繋がりがあると感じた。なぜそう感じたかというと、まず外国人を多く集めることができるということだ。歴史的建造物は日本人のわたしたちからしたら当たり前に存在するものであるが、外国の方からすれば自分の国には存在することない不思議な建物のように、新鮮さを感じと思う。そのため、外国人の観光客を多く集めることかできると考えた。特に、浅草、高尾山、江戸東京たてもの園では多くの歴史に触れることができた。高尾山で写真を撮ってほしいと頼んできた女性がいたのですが、大阪からわざわざ足を運んできたということだった。
 他にも、遠方からわざわざ観光のために訪れる人が多く見られると感じた。日本人でも普段日常生活の中では歴史に触れることがないため、遠くから足を運んでくる人も多いのだと感じた。このことから、歴史的建造物は観光客を集めることにとても適していると感じた。
 観光客を集めることで、人の流れも生み出され、地域創生に繋がっていくのだと考えた。また、私が特に印象に残っているのは、江戸東京たてもの園だ。実際に建物の中に入れることで、自分もその時代にタイムスリップしたかの様な感覚を味わうことができる。実際に体験することで、楽しみながらも歴史や文化を強く印象に残すことができた。この体験を経て、自分が地域創生を行う立場になった場合、どのように人を集めていくかなどの参考にとてもなったと感じた週になったと思う。

「一週目との比較・体験」那須 美咲
キーワード:商業施設、学習機能
 地域実習二週目は浅草散策と日本未来科学館、高尾山、江戸東京たてもの園の見学、体験をしました。
特に印象的だったのは高尾山で、山道の途中に植物に関しての看板が設置されていたり、山頂には高尾山に生息する動物に関しての展示室などがあったりと、自分で調べるのが大変な自然のものについて知ってもらえるような工夫がなされていたのが印象的でした。
 また、日本科学未来館では今わかっている過去のことについてだけではなく、自分や地球の将来について考えられるようなブースもあり、私自身が行ったことのある他の科学館との違いを感じました。
実習一週間目で見学した施設や街とを比較しながらいろんな学習機能に関しての工夫を見ることができ、この二週間を通して様々な工夫を見つけたことで自分自身では思いつかないような新たな工夫の仕方について知ることができました。
 これらの学んだことを後半の地方での実習とも比較していけるようにしたいです。

「観光資源の活用方法」西山 流風
キーワード:観光資源、食べ物、人
 この一週間で特に印象に残ったことは、浅草での食べ歩きです。浅草での街歩きは、歴史
と現代が融合した独特の雰囲気を感じられる体験でした。まず、浅草を訪れる際に欠かせないのは浅草寺です。雷門をくぐると現れる仲見世通りは、江戸時代から続く商店街で古くからの日本文化を体感できる場所です。ここでは、伝統的なお土産品や和菓子を購入できるだけでなく、地元の人々との触れ合いを楽しむこともできます。
 浅草寺に続く参道を歩くと、五重塔や本堂などの荘厳な建築が目に飛び込んできます。これらの建物には、日本の宗教や文化が深く根付いており、その歴史を学ぶことで浅草の街全体が持つ意味をより深く理解できます。また、浅草寺でのお参りは、ただの観光ではなく、心を落ち着けるひとときでもありました。参拝の際には、手水の
作法やおみくじの引き方など、日本特有の文化を実際に体験することができました。
 浅草を歩いていると、他にも多くの興味深いスポットが点在しています。たとえば、「伝法院通り」では、昭和の雰囲気が漂うレトロな建物や看板を見ることができ、まるでタイムスリップしたような感覚を味わえます。また、「ホッピー通り」と呼ばれるエリアでは、居酒屋が軒を連ねており、昼間から賑わう独特の風景が広がります。実際にお昼ご飯をそこで食べ、もんじゃ焼きを食べました。地元の人々と観光客が一緒に楽しむ様子から、浅草の庶民的な魅力を感じることができました。
 最後に、浅草での街歩きでは、人々の温かさが印象的でした。人々との触れ合いが、浅草での街歩きを特別なものにしていると感じました。浅草の街歩きは、単なる観光地巡りではなく、歴史や文化、現代の東京の一面に触れる機会でもあります。この街の魅力は、伝統と現代の調和、そしてそこに生きる人々との交流にあると考えた。

「外国人観光客の興味関心について」鈴木 啓太
キーワード:外国人観光客、自然、日本文化
 二週目の学びを通して感じたのは、外国人観光客がどんなものに興味関心を持つのかということである。
浅草とお台場の科学未来館、高尾山、江戸東京たてもの園、いずれの場所にも非常に多くの外国人観光客が見られた。当初の自分が想像する外国人観光客は、浅草や京都のような日本文化を味わえるような場所を訪れているイメージだった。
 しかし、実際はそれだけではなく、日本の科学技術について学べる科学未来館や、日本の自然を感じることのできる高尾山、日本の建造物の歴史を学べる江戸東京たてもの園など、様々な分野において日本を知ろうとする様子を観察することができた。今回の学びを経て、日本の魅力は浅草や京都に見られる独自の文化だけではなく、海外からは科学や自然、建造物の歴史など様々な観点から注目されているということを知ることができた。
 今回学んだことは地域創生にも活かせると思う。文化的な日本らしさだけでなく、日本が持つそれ以外の魅力を活かすことができるのではないだろうか。

3.おわりに

 2週目は都内の少し遠方の地域への訪問取材を行った。学生達は、グループ編成や訪問に当たっての準備調整を行うに当たって、あらためてチームビルディングの重要性を痛感して要である。
 さて、訪問先では、地元住民だけでなく、海外からの来訪者を数多く見かけることとなり、都内の観光資源に関心を持った学生も多かったようである。地域の歴史・文化・伝統資源を見つめ直す上で、交流と学習は有効な取組であると考えられる。
 こうした外の視点にもアンテナを張りつつ、内発的な地域の発展とは何か、考えるよすがとなったのではないかと考えられる(文・担当教員:出川真也)。