研究室概要
研究室趣旨
今日、地域創生は「地域づくりCommunity Development」から「地域能力開発Community Capacity Building」が志向される時代に入りました。
こうした中で、求められる新たなコミュニティリーダーとは、住民に寄り添いながらその発達に寄与しつつ、自身もまた生涯にわたって学び続けることができる人間であるといえます。それは人々と共に喜び・悩み・探究し続けることができる協働作業者としての学習-教育者像です。
当研究室では、社会教育・生涯学習研究を基盤としながら、「学び」を通じて地域の力を引き出し新たな価値を生み出す「地域創生の教育学」を探究します。
「地域創生の教育学」とは
地域の多様な人々と共に研究・教育・実践に三位一体的に取組みながら、「学習」による人材育成の推進を通じて、社会変革(イノベーション)の実現を目指す、当研究室が掲げる地域教育理念です。
以下のような構成要素を持っています。
①地域人材育成に関する基礎概念・理論研究(生涯学習・社会教育学)
②地域人材育成を行うための基本技術・手法・評価・方法論研究(成人教育学)
③地域活動・人材育成組織との協働実践研究(学習地域・学習経済・教育経営論)
研究者紹介
出川真也
教育学者・社会教育士(※文部科学省の認定称号→文部科学省ウェブサイト「社会教育士」)
所属:大正大学エンロールメント・マネジメント研究所 地域創生学部 専任講師
専門:社会教育・生涯学習論、地域づくり教育、環境教育等
活動:
NPO法人里の自然文化共育研究所 理事長(2017~)
合同会社流域共創研究所「だんどり」アドバイザー
神奈川県 学校・家庭・地域連携協力推進委員会 委員長(2022~)
白井市 市民活動推進委員会 副委員長(2022~)
豊島区生涯学習推進協議会副会長(~2018)
メッセージ:
人は誰でも自分の運命を自分で決めることができる潜在的能力をもっています。他者とのかかわりの中で自らの可能性を引き出す学びを促進することが地域を育てます。
地域に根ざした学習を基盤にした、成人教育、多様な住民が参画する農山漁村活性化事業、里地里山保全・生物多様性保全活動、都市・農山漁村の交流学習等の研究・教育・実践に取組んでいます。2015年11月より豊島区生涯学習推進協議会副会長として、都市における地域づくり人材育成活動にも取組んでいます。
詳細情報は以下をご覧ください。
・大正大学知のナビゲーター
・研究者業績情報(researchmap)
・出川真也研究室パンフレット2022年版
研究室の主な活動
研究・教育・実践にかかわる4つの活動に取組んでいます。
1.地域づくりの教育研究
・「地域づくり団体の組織文化と教育・学習活動の相互影響関係と事業継承メカニズムの解明」(令和4年度科学研究費助成事業(科研番号22K02212)を実施中。地域づくり団体の継承活動を対象に、①組織文化の可視化、②教育・学習観や教育・学習動機の可視化、③組織文化と教育・学習の相互影響関係及び事業継承メカニズムの解明、④得られた知見モデルを用いた継承支援方法を試行実践する研究を進めています。
・「『地域回帰』志向の形成過程とその教育的要因の類型的・数値的解明に関する研究」<(平成29年度科学研究費助成事業(学術研究助成基金H29-31)研究代表者)を基盤として、地域担い手人材育成に関する基礎研究を進めています。
2.EMIRと教育研究
大正大学エンロールメント・マネジメント研究所を拠点にしながら、教育アセスメント(評価)や学修成果の可視化に関する調査分析等にかかわる方法論的研究を行っています。
3.学生と教育活動
担当ゼミナールのほか、社会教育主事課程や地域創生学部の地域教育関連科目、主宰学生自主研究会等を通じて、地域づくりと地域人材育成のための教育活動に取組んでいます。
・地域創生学ゼミナール(出川ゼミ)ページ
・映像を用いた地域意識を育む教育と研究の促進(「NHK地域づくりアーカイブス」地域づくり情報局ページ)
4.地域社会と教育実践
農山漁村から都市部まで、多様な地域の活動者・団体・組織等との連携・協働による教育実践活動に取組んでいます。
詳細は、「研究・教育・実践」ページをご覧下さい。
地域・団体・学生の皆さんへ
当研究室は、地域人材育成にかかわる研究・教育・実践活動を行っています。
以下のような相談・依頼等を随時受けていますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
・相談・講演・ワークショップ指導
・調査・研究
・教育・学習事業等のコーディネート
・教材・プログラム・アセスメント(評価)手法等の開発
等、地域教育・社会教育・生涯学習等に関わる教育コンサルティング活動全般